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2025.11.21

足りないのはインフラエンジニア

こんにちは、アヴァンティのKRです。

世の中、人手不足だと言われています。
人口が減ってきていますので、すべてをこれまでと同じようにやろうとすれば人手が足りなくなるのは当然なのですが、そもそも人口が減っているのですから、社会を維持するために必要とされる人手も合わせて減っていくハズなんですよね。

例えば、100人が生活するために10人の助力が必要だとすると、90人になれば助力は9人で済むハズなんですよ。
人口が減っているのであれば、それに併せて社会は縮小していき、必要とされる人手も減っていくのが道理なのですが‥‥

必要とされる人手は減らないですね。
人口減少で余るハズの人手はどこで何に使われているのでしょうか??
(まぁ、これは屁理屈なんですけれども)

さて、IT業界は一応、成長産業とされていて、人手不足で人材の奪い合いという話があります。
なので、うちのような零細企業には求人を出しても人がなかなか集まりません。
個人的にはうちは良い仕事をしている良い会社だと思っているのですが、その実態なんて実際に中に入ってみた上で他と比較しない限りは判断できませんから、歯痒いですけれども「興味があればエントリーしてみて下さい」としか言い様がありません。
また、大手、零細などの会社規模に係わらず、どんな会社であっても社風や職場、仕事に対するその人の向き不向き、合う合わないがありますから、うちの社員になればハッピーになれますよと確約するのは不可能です。
妙な中小零細に入社するくらいなら遥かにマシな環境に身を置くことができるんじゃないかと思うのですが、どうでしょうね。
ま、少しでも興味を持って頂けたのであれば会社説明でも聞きに来て下さい。
社長がどんなことでも延々とベラベラ話してくれると思います。

話は変わりますが先日、何かしらのレポートで「不足しているIT人材の1位はAIエンジニアではなくインフラエンジニアだ」という話を見ました。
サーバやネットワークのことをきちんと理解しているインフラエンジニアがまったく足りていないんだそうです。
毎日嫌という程耳にするバズワードがAIなので、どうしてもAIエンジニアを目指そうという人は増えるでしょうし、学校もAI系の学科をバンバン開設していますからAIエンジニアの数は増えていくことでしょう。
それに比べて、インフラエンジニアって昔から何故か人気が無いんですよね。

私のような40代、50代のシニアインフラエンジニア(苦笑)というのは大抵、学校でITインフラを専門に勉強した訳ではないんですよね。
学校ではプログラムを専攻していて、趣味でパソコンを自作するところから始まり、サーバを組み立てて、OSをインストールして、ミドルウェアをインストールして、プログラムを書いて動かして、サーバをインターネットに接続して、といったことをやってきて、その延長線上でインフラエンジニアになったという人が大半です。
うちの社長はネットワーク系の学科の卒業で最初からネットワークエンジニア志望だったようですが、こういう人は少数派だと思います。

学校の学科の開設ってどうしても人気、つまり流行に影響されるので、「ITと言えばプログラム」という発想からプログラムで始まり、あとは流行に乗って

プログラマー
SE
WEBデザイナー
ITコンサルタント
クラウドエンジニア
AIエンジニア

みたいな感じでその時々に持て囃される学科は変わってきましたが、インフラを学ぶ学科がメジャーになるということはなかったように思います。
クラウドエンジニアがインフラエンジニアに一番近いですが、「クラウドネイティブの人って、ネットワークのことがイマイチ判っていないし、イチからサーバを構築できなかったりするんだよねぇ」という話もあったりして、私としては「惜しい!」という印象です。
あ、これはあくまでも私の主観での話ですよ。

また、ITコンサルタントブームの頃にネットワークエンジニアが一時期話題になったこともありますが、本当に一過性の迷走だったように思います。
(だから、真っ当なネットワークエンジニアは増えなかった)
某専門学校も四年制学科からネットワーク専攻が無くなったりとかしていますし、何故、誰もインフラエンジニアを育成しようとしないのか疑問で仕方がないです。
まぁ、サーバだのルータだのスイッチだの配線だのと物理的な物が多いので環境を用意するのが大変だとか、それを教えられるだけの知識と経験を持った教員を確保できないだとかそういうことがあるのかもしれませんが、このままだとサーバエンジニアやネットワークエンジニアなどのインフラエンジニアは希少種になってしまいますよね。

うちの社長がどこだかに愚痴を書いていますが、サーバやネットワークといったITインフラって「絶対に必要不可欠」で、しかもそれは当然のことながら「念じたら使えるようになる訳ではない」です。
「世の中はクラウドがメインだから、今時サーバなんて触らないよ」とか言う人がいますが、そのクラウドって「こういうものが欲しい」と念じたら何もない空間から唐突に出現するものではないですよね?
誰かが設計して、構築して、運用している訳で、それを担う人がいないとなるとかなり困ったことになると思うんですけれども。

まぁ、うちの会社としてはインフラエンジニアがよりニッチ化してより希少化していけばそれだけ付加価値が高まるので、ミクロには悪い状況ではないのかもしれませんが、マクロでは結構深刻な問題なように思います。

上述の通り、別に学校でITインフラを専門に勉強してきた人間しかインフラエンジニアにはなれないという訳ではありませんので、ニッチで希少な環境で勝負しようと思う方は是非、うちの会社にエントリーしてみて下さい。
新卒に限らず、第二新卒や異業種転職も大歓迎です。
酷い言い方ですが、取り立てて優秀という訳でもない人が同業同種のエンジニアが履いて捨てるほどいる分野で勝負するよりかは幾らか分の良い勝負ができると思いますよ。
なんせ、そもそも競合が少ないのですから(苦笑)

とはいえ、結局はサーバだのルータだのスイッチだの配線だのといったものをどれだけ沢山弄っていて、どれだけそれらのことを知っていて、どれだけその経験を積んできたのかという世界なので、インフラなら飯を食っていくのが簡単だ、という訳ではないんですけどね。
経験がモノを言う世界だからこそ、アヴァンティでは採用後に一年かけてみっちり研修をやっている訳で(こんな会社他にはないと思います)、何でもそうですが「それなりのレベルで仕事をやっていくにはそれなりの努力が必要だ」ということです。
結局、世の中に楽な仕事なんてない、ということですね。

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